活動報告

青年部 労働学校オンライン

8月7日、Youtuberの「せやろがいおじさん」こと榎森耕助さんを講師に、青年部労働学校をオンライン開催し、56人が参加しました。6月に県教組が実施した青年部職場実態調査をもとに講演をいただき、参加者は自分たちの働き方を見つめ直す機会となりました。また、高梁市のICT支援員である横山弘毅さんから、Googleアプリの実践例を多数学びました。

「長時間労働=酩酊状態」で働いてるのと同じなの、知ってはる?

せやろがいおじさんは、日本の学校現場で蔓延している長時間労働が異常である事実や、起きてから15時間以上経過すると人の能力は酩酊状態と同じくらい低下しているという研究結果などを踏まえ、適切な休息の大切さを切に訴えました。また、自身が教職を目指していた過去や、教職に就いた友人が業務の過酷さから退職したことなど、青年部員にとって身近に感じられる話題を提供しました。また、業務の多忙を訴える参加者に対して、「二刀流である大谷翔平選手より、何でも屋さんの学校の先生の方がすごいで」という励ましや、長時間勤務が解消されない職場の原因を問う質問に対しては「長時間労働を引き起こすスパイが校内に紛れている可能性があるよ」などと返答し、笑いあり学びありの1時間でした。

GIGAスクールの失敗と改善を共有すれば時間短縮につながる

横山弘毅さんは、Googleアプリの実践例を紹介するなかで、「校内または市内で失敗と改善を共有することが時間短縮につながる」と話しました。高梁市では、市内全校に配付している『GIGAスクール通信』で、市内で最初に試行したとりくみに関して、うまくいかなかった原因や改善方法などを共有しているそうです。情報共有をすることで、同じ過ちが起き、時間ロスになることを防止できると話されました。

「今の働き方では定年まで働けない」72.8%

昨年度の職場実態調査より明らかになった、「時間外勤務時間の過少報告」。今年度の職場実態調査でも2割程度の青年部が過少報告をおこなっていることがわかりました。昨年度に比べると、若干改善傾向にあるものの、引き続き正確な勤務時間を報告する必要性を訴えていかなければなりません。

 

また、過少報告をおこなう理由に関しては、昨年度同様8割を超える青年部員が「自己判断」を挙げました。しかし、なかには「管理職からの指示」や「先輩や同僚からのすすめ」もあり、交渉で訴えていくことはもちろん、県教組全体で「時間外勤務の過少報告」の弊害について考えていく必要があります。

 

今年度の調査で、新たに設けた「休憩時間が確保できているか」との問いに対しては、9割を超える人が「とれていない」と回答しました。また、「持ち帰り業務を管理職が把握しているか」との問いに対しては7割の人が「把握していない」と回答し、多くの課題が浮き彫りになりました。

また、「今の働き方で定年まで働けるか」という設問に関しては、7割を超える青年部が「いいえ」を選択しています。理由に、業務の多さやワーク・ライフ・バランスの崩壊などを懸念する声がありました。

誰もが働きやすい職場をめざして、今回の職場実態調査をもとに交渉に臨みます。

 

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