・子ども救援カンパ街頭行動
2009年7月15日(水)、岡山駅前で子ども救援カンパ街頭行動を行いました。スタッフは現場教職員をはじめ、退職教職員、そしてあしなが奨学生が参加し、30人での活動となりました。「どの子どもにも公平な教育機会を!」「奨学金は夢の架け橋」と掲げた街宣車と、あしなが奨学生の心ある言葉に、たくさんの人が協力してくださいました。夕方5時〜6時という短い時間にも関わらず、集まった善意は、60,328円。1,000セット用意したチラシとティッシュが足りなくなる状態でした。
現在、日本は、教育にかける教育費の割合が先進国の中で最低です。教育基本法には、どの子どもたちにも教育の機会は等しく与えられなければいけないと書かれています。
しかし、現実には親の経済状況、あるいは家庭の状況によって、学校を途中で止めざるをえなくなったり、進路や進学をあきらめたりする子どもたちがたくさんいます。
学びたいのに学校に行けない、親の経済状況を察して自分の方から修学旅行に行かないと言いだす子どもたち。そんな子どもたちを何とか支援していきたい、そういう思いで子ども救援カンパに取り組んでいます。
■ あしなが奨学生からの訴え
私は、あしなが育英会から奨学金をうけて大学に進学している岡山大学の2年生です。私には学校の先生になりたいという夢があり、それを叶えるためにも進学することが当たり前だと思っていました。
しかし、経済的に、大学へは進学できないかもしれないという問題に突き当たりました。私は、小学校4年生の時に父親を自殺で失いました。精神的にも経済的にも大黒柱を失ってしまいました。母親は悲しむ間もなく、つらい気持ちを隠して働いて、私たちを養ってくれました。私が学校に行きたいと言えば、あなたがやりたいことならやりなさいと進学を勧めてくれました。幸いなことに私は二つの奨学金を借りることができ、今、岡山大学で勉強をしています。
しかし、私のように奨学金を借りられる遺児ばかりではありません。今、この岡山だけでも100人もの人たちが奨学金をあしなが育英会から借りています。みなさまのお近くにも、私のような遺児が奨学金の力を借りて進学の夢を果たしています。
そしてまた、親が病気や障害で働けなくなってしまって、進学を断念している子どもたちがいます。もっともっと多くの子どもたちが奨学金を必要としています。これから未来のある子どもたちが教育を受けられるように、どうかみなさま、ご理解ご協力をよろしくお願いします。
(曽我部しおりさん)
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