岡山県教組へき地校訪問 2007年12月〜2008年2月
大多府小学校訪問
2007年12月17日、岡山県教職員組合の執行委員7人で備前市立大多府小学校のへき地校訪問を行いました。当日は授業も見させていただけるということで、たいへん楽しみにして訪問しました。
島の港に降りて坂道を登っていくこと10分ほど、島のほぼ真ん中の小高い丘の上に小学校はありました。ここでは、3年生、4年生、5年生、各一人ずつの3人が通学しています。来年度から小学校への入学者がいないため、この3月末で閉校になります。今月22日には卒業生や島の方々も参加して閉校式が行われました。
3人はこれまでもホームページで学校の活動や島の紹介をしたり、島の産業(カキの養殖など)を体験したり、充実した学校生活を送っていました。授業は、転校する学校での進度に合わせるため、教員との1対1で行われていましたが、とても活発にとりくめていました。「一人一人を生かす教育」を学校目標にし、家族的な雰囲気のなかで生き生きと学校生活を送れているのを感じました。
へき地校の実態としては、船で通うことの不便さ、教頭がいない、病気やけがのとき特別船を頼まなければならないなど、離島ならではの課題がありました。
※ 僻地校訪問について
現在、へき地をめぐる教育環境は、人口減少や情報及び文化的諸施設等の大都市集中化の中で、ますます厳しいものになっています。
岡山県教職員組合は、2007年12月から2008年2月までの3ヶ月間、県内のへき地学校を訪問し、教育環境整備についての要望を聞いてきました。
離島での子どもたちの様子、冬の間中運動場の雪が溶けない学校、児童生徒数が少ないが故の悩みなど、多岐にわたる課題をしっかりと認識することができました。今後も、岡山県教育委員会へもへき地学校の実態をしっかりと伝えていき、へき地の教育振興、充実に向けて努力していきます。
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