OTUニュース
2015.04.28
社会人、家庭人、地域人


  後ろに山を背負った小さな集落に越して18年目。密かに憧れていた「田舎のおっちゃん」に少しずつ近づいているようで、内心ニンマリとしています。越してきて最初に買ったのが「刈り払い機」なるもの。いわゆる草刈り機です。ホームセンターで安物を買ったのですが、18年たった今でも現役です。使うのは専ら家の周囲をチョロチョロ刈るのと、ため池の“土手刈り”なるものです。わずか14軒の集落の中(周辺)に、ため池が3つもあり、その土手を2回/年刈るのがなかなか大変な作業です。「汗って、こねんに出るもんなんじゃなあ」と変なところで感心したりします。
  集まったメンバーを見回すと、私は若い部類に入ります。しかし、機械の使い方には要領があるようで、明らかに私はヘタクソです。見かねた地域のベテランたちが丁寧に教えてくれました。土手の斜面における足の踏ん張り方、機械の振り方、刈る順序・・・
  田植え前の土手狩りは暑くて暑くて2時間が限界です。身長より高く伸びた名も知らぬ植物、刃に絡まる“かずら”、時折顔を出すマムシ。ひと池刈り終えると日陰に集まって休憩です。冷えたお茶を飲みながら話に花が咲きます。地域の長老たちのお話は本当にオモシロイ。地域の歴史も少しずつ分かってきました。このコミュニケーションがいいんだなあ。やがて総代さんの一言「それじゃあ、次の池をやりますか」・・・ウッ、よっこらしょっと。
  最近は若い世代が参加し始めており、私は「中堅」あたり。今年もまた土手狩りの季節が近づいてきました。社会人、家庭人、そして地域人。大事にしたいと思っています。
  そういえば、いつだったか「自分は日本一草刈りを頑張っている教員です」と言っていた組合員がいたなあ。彼もまた、大汗をかいているのだろうか。

(梶原洋一)



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