OTUニュース
2012.09.20号
集え!全人教大会(全国人権・同和教育研究大会)へ


  希望と不安を抱え教育現場に赴任した日のことは、今でも鮮明に覚えている。もう32年も前のことだ。今は現場を離れているが、思い返せば「現場(学校・地域)で鍛えてもらった」ことの何と多いことか。なかでも同和教育との出会いは、その後の私の教育活動のすべて、いやおそらく"生き方"にも関わるような決定的なものになったと言い切れる。
  幼い命を抱きしめ「幸多かれ」と願う親。どうにもならない現実を前に自分を持て余し、「荒れ」や「不登校」という形で表現する子どもたち。社会の底流に頑として存在する偏見や差別に翻弄されながらも、立ち向かい、跳ね返し、自分らしく生きようとする人々は、やがて自ら発光体のように光りだす。
  同和教育運動は、「今日も机にあの子がいない」と、現実を真っすぐ見つめることから始まった。靴底をすり減らし、時間を忘れて事実と実態を聴き取り、そこに存在する教育課題を一つ一つ克服していった。同和教育の長い歴史の中で、実践を持ち寄り、議論し、自らを揺すぶられ、整理されてきた教育課題は数多い。学力保障も仲間づくりもそうだ。ちっとも難しいことではない、現実から逃げなければいいのだ。「学力テストの順位が下がった」「不登校が全国一多い」と大騒ぎししている教育関係者は、まず同和教育の歴史を学ぶことから始めればいい。
  第64回全国人権・同和教育研究大会が、岡山県で開催される。県下の老若男女(特に青年教職員たち!)、12月1日の朝、倉敷マスカットスタジアムに集え!
(梶原洋一)



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