OTUニュース
20090910号

  以前この「コラム」で「匂い」という詩を紹介したことがある。その作者である江口いとさんが今年の6月に亡くなられた。90歳を超えてなお、全国を講演して回られていた江口さん。岡山県教組もぜひと思っていた矢先の訃報。残念でならない。
  決して「詩人」ではなく、全身からほとばしるような「叫び」を、平易な言葉で、しかし刃物のように鋭く世に問い続けてこられた。人間として当たり前に生きようとすることを許さない世の中の不条理。子や孫にまでも押し寄せる差別の現実。しかし彼女は、決して差別する者を攻めはしなかった。いっしょに世の中変えていこうや、不合理をなくしていこうやと呼びかけ続けた。差別や不合理の横行する世の中を生きることはすべての人間にとって不幸なことだ。江口いとさんの魂の叫びを、今を生きる者の責任としてたしかに受け止めていきたいと思う。合掌
(梶原洋一)


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